リベンジの釣りキャンプで味付けジンギス 2001年7月

 私、最高顧問はこのゴールデンウィーク、娘の肺炎による入院があって「海辺で釣りキャンプ」に参加し損ねていた。浜辺でのジンギスは美味く、釣りも上首尾で大変結構なキャンプであったと、会長がまるで自分の手柄であったかのように報告する。ならば夏になる前にも一度行こうじゃないかと最高顧問は発奮し、今回のリベンジキャンプが実現したのである。
 6月の30日朝出発、目的地は三浦の某海岸。しかし当日になって今回は会長の娘が発熱して急きょ不参加となる。禍福はあざなえる縄のごとしとはこの事か。予定通り夕方にはキャンプ地に到着したが天候は雨。じとじとと降り続く雨に会長の怨念さえ感じる。さっそくタープを張り、火をおこして宴会の準備。持参したのは「摩周ジンギスカンのざき」さんの味付けジンギス。「ちょっと厚切りハーブ入り」と「釧路湿原ジンギスカン醤油味」合わせて約1kg。のざきさんには他にも「子羊ロース骨付き」や「ギョウジャニンニク入りフランク」さらに「味の付かない上ラム」500gまで頼んであったのだが、会長が不参加となったので急きょ減量したのだ。

のざきさんの肉を食す さて、まずは「釧路湿原ジンギスカン醤油味」からいただく。
 程良く熱した東ジンナベに味付け肉を乗せる。
じゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
香ばしいかほりがいっせいに広がって否が応でも空腹感が刺激される。
焼けた肉はタレが程良く焦げて何とも香ばしい。生肉、ロール肉では味わえない味付け肉の醍醐味だ。一口食べてみる。
う〜〜〜ん、んまい!

香ばしいにほいが漂う刹那次々と焼いた肉は腹が減った大人四人子供二人の口に次々と消え、あっという間に袋は空に。ならばと次は「ちょっと厚切りハーブ入り」に挑戦。こちらは内容量が一袋300gとちょっと小ぶりなパッケージ。
さっそく焼いてみる。先ほどと同じくいいかほりが充満する。
食べると、確かにちょっと肉厚で、ほんのりとスパイシーというかハーブの香りが見え隠れする。同じく……んまい!

のざきさんは道東の標茶町にあるジンギス屋さん。まさに味付けジンギス圏まっただ中だ。ジンギスなべのカタログを作るべく色々調べるとヘリの部分が高くなったなべをたまに見かけていたのだが、まさにこれは味付けジンギスカンのためにあるような野菜煮込み用なべであることが分かった。BBSの書き込みなどにも味付けジンギスカンでの野菜煮込みに言及した意見が見られ、その一つによると、

味付けジンギスもいいやね味つきジンギスカンの醍醐味を一つ・・・穴の空いていない鍋は、あくまでも鍋であって網の代わりでは無い・・・。ですから、鍋の周辺部のタレがたまる所に蒸した麺(ラーメンやうどん等)を入れて食べるのが、大変美味い。最近ではスナックエンドウもいけてます。ニラもうまい! 厚さ5ミリ程度にスライスされたこんにゃくも美味い。こんにゃくはすぐに食べずに、表面がうっすらときつね色になるまで待ってから(こんにゃくが火傷した感じになってから)食べます。

う〜む、ジンギスカンもなかなかに奥が深いのである。

キャンプサイト満腹になっていい気分でキャンプの夜は更け、子供が寝入ってのち深夜まで酒盛り。天気は今一だったが……などと話をして一夜明けた7月1日はしかし、朝からドピーカンの真夏日模様なのだった。折しも本日は三浦一帯の海開きという。まずは主目的の海釣りに出発。乗り合いのファミリーフィッシング船に勇躍乗り込んで沖合に乗り出す。ドピーカンながら台風が接近しているらしく、まさに天気晴朗なれど波高し状態、船は大きくうねりを越えながら進んでいく。10分も経ったろうか、ウチの娘が船酔いとなって船端でゲー。背中をさすっているうちにこちらも気持ちが悪くなってきてダウン。やはり釣りの日に寝不足・2日酔いは厳禁だと思いを新たにする。

 肝心の釣りはサッパリで終わってしまったが、午後はまさに真夏状態の海遊びをし、うまい味付けジンギスを堪能できたことで良しとしよう、と心地よい疲れにひたりつつ帰途についたのであった。


真夏の味付けジンギス食べ比べ 2001年7月

道満グリーンパークにて
 札幌生まれのため味付けジンギスにはどちらかというと否定的だった最高顧問が、この東ジンHPをはじめてから認識をあらため、最近ではひとつのジンギス文化として認めるまでになってきた。北海道の中での味付け派とタレ付け派の勢力分布などというものにも興味が出てきたようで、掲示板で情報を求めたりもしている。
そこでさらにもう1歩進めて、あまた北海道に数ある味付けジンギスを食べ比べてみようという企画が持ち上がった。
 これはその第一弾のレポートである。(第二弾が決行されるかどうかは不明)
 
 7月某日の穏やかな日、場所は埼玉県の道満グリーンパークにて『味付けジンギス食べ比べ』を決行。
今回用意したのは“のざきジンギスカン”の【しべちゃジンギスカン】。同じく“のざきジンギスカン”がリーズナブルにジンギスカンを食べてもらいたいと開発した味付けジンギスカン(試食用にのざきさんが送ってくれたもの)、有楽町の道産子プラザで売っている【小樽運河ジンギスカン】と【あづまジンギスカン】の4種類。
 【松尾ジンギスカン】はあまりにも有名なので今回は遠慮していただいた。また、他にも味付けジンギスはいろいろな種類やメーカーがあるのだが、一度にそんなに食べられないので今回は第一弾としてこの4種類に決定。

のざきさん新製品  照りつける太陽の下、野菜類やビールなどもたっぷり用意して、食べ比べレポートというよりも気分はピクニックである。
まずは“のざきジンギスカン”が新規商品化したというリーズナブルな試食用ジンギスカン。肉は5ミリほどの厚さで一切れが6〜7cmほど。この4種類の中では一番小振りであった。
ジンギス鍋に乗せるとジュ〜〜〜〜〜ッと幸せの音がして、タレが焦げる香ばしい薫りがあたりに漂う。このタレの焦げる匂いが味付けジンギスの醍醐味でもある。
 焼けた肉をさっそくひと口。ほのかに甘いタレの味が口に広がり、何はなくとも白いご飯が欲しくなってしまう。肉はやや硬めで弾力がある。タレの味は特に個性があるというものではなく、味付けジンギス特有のやや甘めの醤油ベースのタレであった。
 次に焼いたのが【小樽運河ジンギスカン】。
厚さは5ミリくらい。一切れが7〜8cm。(たぶんこれが味付けジンギスの標準の大きさだろう)
これは噛んだ触感がハムっぽいというかレバーっぽいというか、とにかく柔らかすぎてなんとなく物足りない。もう少し肉を噛みしめる喜びというものが欲しい触感であった。味はオーソドックスな味付けジンギス味。最初のジンギスカンよりもやや味が濃い目で、これもおつまみ系というよりもご飯のおかず系である。
小樽運河ロースジンギスカン
しべちゃジンギスカン  次に食べたのが【しべちゃジンギスカン】
肉の厚さはやはり5ミリほどで一切れが8cmほど。最初のジンギスカンと同じ会社ながら味はよりフルーティな感じでビールにもよく合う。噛みしめるとほどよい弾力が残っており、肉の旨味が歯の間からジワッと染み出てくる。肉として一番好評であった。

 トリは【あづまジンギスカン】
厚さが7ミリくらいと一番の肉厚。一切れが7〜8cm。
噛んだ触感は厚いだけあって、かなりの噛みごたえ。しかし、硬いというわけではなく、前歯であっさりと噛みきれる。肉好きにはこのくらいの厚さのほうが喜ばれた。
味はショウガ風味で、フルーティな他のジンギスカンとはやや異彩を放っている。ショウガのピリッとした辛さがほんのりと残っており、この4種類の中では一番のおつまみ系の味というところか。
かなりお腹もいっぱいになっていたので、このちょっとした味の違いが嬉しく、食が進んだ。

あづまジンギスカン
ギョウジャニンニク入りフランク  最後に番外編として“のざきジンギスカン”製の「ギョウジャニンニク入りフランク」も焼いてみる。皮がこんがりとなるまで焼いて、熱々のフランクをがぶり。うまい! アイヌネギのほのかな香りが漂って、美味しくいただけた。

 
 今回は4種類を食べ比べてみたのだが、どのジンギスカンも基本的な味付けがよく似ているような感じがした。微妙に甘い辛いはあるのだが、ベースはみんなよく似ている。肉もロース肉で柔らかい。あとはラムを使っているかマトンかの違いで味が別れるような気もする。

 しかし、各社個性的な味のジンギスカンも出しているようなので、次回はそんな個性的な味付けジンギスの食べ比べも行ってみたいと思う。


感激の第一回東ジンオフ会開催 2001年10月

 とうとう開いてしまいました。『輝け!第1回東京ジンギス倶楽部オフ会』を。

【ジンギス日記】を見てもらうとわかるように、本当は昨年の春に一度『お花見ジンギスオフ会』というものを企画したのだけれど参加者が一人も現れず、それ以後東ジンでは二度とオフ会は開かれないだろうと最高顧問と話し合っていたのだ……。
(東ジンではこのお花見ジンギスを『まぼろしのオフ会』と呼んで、最初で最後のオフ会として殿堂入りにしていた)

「金太郎」入り口 ことの発端は東ジンホームページの掲示板でオフ会の話が持ち上がり、最高顧問がつい勢いで「開きましょうか」と言ってしまったため。元来人見知りの激しい我々東ジン幹部は、最初のオフ会の挫折で二度と開くつもりはなかったのだが、話がなぜかとんとん拍子にすすみ(実際にはこの夏以降、東ジンホームページの掲示板でオフ会開催を希望する声がちらほらと上がり始めていた。元来人見知りの激しい会長は、最初のオフ会の挫折もあって開催には消極的だったのだが、複数の愛好家が声を上げるまでに至って最高顧問としては知らんふりをしてもいられない気配を感じ、渋る会長をなだめすかして開催の運びとなったのである/最高顧問注)
 そしてとうとう10月某日、新橋の“金太郎”においてこのオフ会は決行されることになったのである。
 
 集合は6時30分。しかし主催者たる最高顧問と会長がいきなり遅刻。
(会長はことここに至ってもオフ会に対して後ろ向きで、待ち合わせ場所に20分も遅刻したあげくに前から依頼しておいたデジカメも忘れてくる始末だった/最高顧問注)
 6時40分に“金太郎”に到着したときにはすでに男爵はじめ数人の人が来ていた。
 店のマスターとみんなに謝り、慌てて会場セッティング。(といっても会場告知の紙を店の前に張るだけなのだが)
 今回参加予定なのはBUNさん、おさるさん、はぎさん、ジャスミンさんとお友達、COCO田中さんとお友達、あおいさん、特別会員のTamm氏、飛び入り参加のBOWS氏、それに東ジン幹部の3人の総勢15名。
 会長到着時点ですでに“金太郎”に来ていたのがBUNさん、おさるさん、はぎさん、あおいさん、Tamm氏、男爵の6人。全員集まるのかちょっと不安がよぎる。
オフ会の告知紙 会長が店の入口にオフ会告知の紙を貼っていると、外のテーブルでジンギスカンを食べていた家族連れに「ホームページを見て来ました」と声をかけられた。
 遅刻して焦っていたので「ありがとうございます」と言っただけで慌てて店内に入ってしまったのだが、「一緒にオフ会に参加しませんか?」と声をかければよかったとあとで後悔。
 
 まずはビールで乾杯。はぎさんが店のサッポロジャイアンツを飲み尽くすのが夢だというのでさっそくサッポロジャイアンツを注文。
 続けて野菜盛り合わせととジンギスカンを注文する。
 おさるさんは「この店の肉も食い尽くそう!」と鼻息が荒い。
 ほどなくジャスミンさんとお友達登場で再び乾杯。
 あおいさんは今回が初めてのジンギスカンという事だったのだが、“金太郎”のジンギスカンの美味しさに感激。それを見ていたみんなも嬉しそうだ。
 COCO田中さんとお姉さん、それにお友達夫妻の4人も来てくれた。COCOさんはいろいろな種類のソラチのジンタレをわざわざカートに積んで持ってきてくれた。
 特選、デリシャス、味噌味、それに豚丼のタレなどというものまで。(この豚丼のタレが絶品。会長の家の定番メニューになりそう)
 BOWS氏も来てまたまた乾杯。
 肉は美味い、野菜も美味い。
 あっというまに平らげては追加注文。店に置いてあったサッポロジャイアンツも全て飲み尽くしてしまった。(3本しか置いてなかったけど)
 店のマスターもサービスサービスといってキムチや茹で海老、殻つきカキなど、いろいろなものを出してくれる。

 
宴もたけなわの頃を見計らって、余興に東ジンホームページを読んでいれば簡単に答えられるクイズを出題することにした。
 景品は東ジンオリジナルTシャツ。
 問題の途中でも一斉に手が上がるだろうと思っていたのだが、どうやらあまりホームページの内容を深くは読んでないということが判明。確かにダラダラと無駄に長い文章が多くて読む気がしないものの、会長少なからずショックを受ける。
 
「金太郎」店内 
その後も楽しい時間は過ぎ、気がつけば時計は11時30分。なんと5時間も店に居続けてしまった。
 マスターも交えてみんなで記念撮影をして、楽しかったオフ会はお開きとなった。
 
 結局店の肉を全部食べきることはかなわなかったが、1人3〜4人前は食べただろうか。
 それを破格の値段で(たぶんその日の店は大赤字だっただろう)提供してくれて、5時間も長居する我々を嫌な顔ひとつせずニコニコと見守ってくれた心の広い“金太郎”のマスターに感謝!!
 そして何よりもこのオフ会に参加してくださった皆さんにあらためて感謝したいと思う。

 今回のオフ会は皆さんのおかげで成功することができました。
 ありがとうございました。<(_ _)>
 
 
 これに気を良くして第2回、第3回とオフ会を開いてもいいかな、と考えている今日この頃である。


秋の夜長のジンたれ三昧 2001年11月

 ジンたれはベルのオレンジラベルが一番だと思っていた。
 そもそもジンたれなんぞ、そうそう種類もあるまい、と思っていたのだがしかし、世の中には意外と様々なジンたれが存在することを知った。ま、これもこのHPのお陰でもある。
まず、ベル食品にもいくつか種類がある。特選たれ、これは金色のラベルである。入手はしていないが、漁船への積み込み用に缶入りのタレも存在するという。ベル食品と双璧をなすのがソラチのジンたれだ。これは私も認知していた。オフ会にCOCO田中さんがソラチの各種タレを持参してくれたのでそれを分けてもらって4本所有。
 それ以外にもけっこうあったのだ、うれしいことに。で、つい集めてしまった。
 イワチクのタレはサイコーという書き込みを2チャンネルで見つけてイワチクとは岩手畜産と知り、入手した。送料を考えるともったいないので辛口と甘口を2本づつ購入。それにしてもけっこうな高級ジンたれと相成った。ダイショーのザ・ジンタレ。これは東京の会社なのに何を考えているのだ。まるで道産子ノリのネーミングではないか。
あと、ワダカンのタレ、これは青森の会社だ。直接購入できないか問い合わせたところ、1ケース単位の販売だというので東京で入手するのは至難の業である。
 しかしこれだけ集めるとなかなか壮観ではある。手持ちジンたれの残りを気にして戦々恐々としていたのも今は昔、隔世の感である。とりあえず向こう1年はタレの心配はしなくて良さそう、と幸せに浸かる秋の夜長であった。

1.ソラチの基本商品は特選成吉思汗。上位ブランドとしてデリシャスというのがある。写真に入れ忘れたが、本たれというネーミングのみそ味タレもある。番外編という感じで生ラムのたれ。これはフルーティーな味わい(らしい)。そのほかにも味楽園 成吉思汗というペットボトルのが存在する。

2.ダイショーのザ・ジンタレ。ごま入りで香ばしそうな感じ。新宿、京王のデパ地下で購入。

3.言わずと知れたベル食品。特選タレはややどろりとした感じ。オレンジラベルの清明さの方が私としては好きかな。

4.イワチクの甘口・辛口。うん、悪くはない。岩手畜産は立派なHPがあってショッピングも出来るのだが、このタレは載っていない(ジンギス差別反対!)。仕方なく電話で注文して購入。

5.ワダカンのたれ、中甘口と辛口の2種。りんご、にんにく、しょうが、玉ねぎなどがすり下ろされている感じ。タカトラからお肉と一緒に購入。

 このほかに北海道には「南華園」というメーカーが存在するという。これを入手できればほぼ、この世の市販ジンたれは制覇出来たと言えるのではなかろうか。このほかにもあるで〜! という方は教えてね。(記/最高顧問 霜野)


北海道面白土産2点 2002年1月

 昨年秋、北海道に行った知り合いから面白いお土産を頂戴した。一つは北海道限定販売のジンギスカン味カール。カールがジンギスカン味でもなぁ……。と思いつつ食べたが、BBQ味とも違い、なかなかイケた。
 もう一点は同じく北海道限定のジンギスカン風味ポテトチップス! こちらはなんとあの松尾ジンギスカンが出している製品なのである。実にレアだ。もったいなくてまだ食べていない。

 ほかにも北海道のコンビニには「ジンギスカン弁当」があったりするという話もよく聞く。そこまで行くと羨ましいんだかどうだかよく分からないが、北海道人の「ジンギス好き」は確固たるものだと認識させてくれる事実ではある。
 関東で「ジンギスカン弁当」や「ジンギスカン味あられ」などが発売されるようなことは30世紀まで待ってもないだろうが、せめて今あるジンギスカン屋さんには頑張ってもらいたい。そして1軒でも増えてほしい。そう願わずにはいられない2002年の正月でありました。全国へ散っている北海道生まれの方、ジンギス好きの方々、今年も羊を多いに食べましょう! (記/最高顧問 霜野)


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